豊胸手術をしていても乳がん検診は受けられる?

「豊胸バッグを挿入しようか迷っています。でもそんな時に豊胸をした知人から聞いたのが、マンモグラフィーを断られたということ。バッグを入れていると、マンモグラフィーは受けられないのでしょうか?」

乳がんを患う女性は、年々増加しているようです。昭和40年には約2,000人にすぎなかったのに、近年、乳がんによる死亡者は約1万4000人にものぼります。

これを受け、平成17年から全国の大半の都市で「触診」「エコー」「マンモグラフィー」による乳がん検診が行われるようになりました。
ここで気になるのが、豊胸手術をした人がこの検診を受けられるかどうか、ということです。

検診を受けることは、できます

結論から書くと、豊胸手術をしていても乳がん検診を受けることはできます。

では、なぜ検診を断られたといった口コミがあるのでしょうか。

以前は、自治体によって豊胸の手術後は乳がんの検査が受けられないとしている所があったり、豊胸バッグを挿入している女性が「マンモグラフィーは受けられない」と断られたことがあったそうです。
触診とエコーでの検診は受けられるものの、中には触診すら了承しない自治体もあったと聞きます。

なぜ断る自治体があったのか

自治体にマンモグラフィーでの検診を断られた方によると、「マンモグラフィーによってバッグを破損してしまう恐れがあるから」だそうです。

マンモグラフィーとは、乳房を強く圧迫して検査をする機械のことです。
撮影方法としてはまず乳房を装置の撮影台にのせ、圧迫板と呼ばれるプラスチックの板によって乳房を強く圧迫し、所定の厚みになったところで撮影するという方法です。
以前、このマンモグラフィーによって、年配の女性があばら骨を骨折するという事故がありました。それだけ強く圧迫するもので、バストにハリがある方は痛みを感じるかもしれません。
ただ、実際にはマンモグラフィーによってバッグが破損するということはほとんどないそうです。
しかし、何かの拍子にバッグが破損した原因としてマンモグラフィーが挙げられる場合が多く、そうなった場合には病院側は責任をとれません。そのため、断る自治体があったのだと考えられます。

2006年に日本乳がん検診精度管理中央機構は、「豊胸術実施者へのマンモグラフィ撮影についての意見」として、以下のような見解を示しています。


引用『 1.豊胸術の種類は多く、一律に応えることはできないが、脂肪の注入であれば多少の診断精度低下がみられる。

2.シリコンバッグの場合には、撮影の手技やバッグの劣化などにより、バッグの破裂、あるいは当初入れた部位とは大きく異なる部位に移動している事もある。

3.シリコン注入、シリコンバッグ等のインプラント挿入により病変が描出できない可能性がある。

4.受診者が豊胸術を告知しない場合も少なくない。

5.多くの受診者を扱う検診では、豊胸術実施者の撮影が安全であると保障することはできない。

6.ACRのマンモグラフィ精度管理マニュアルでは、「豊胸術後乳房の画像には特殊な問題が存在するため、放射線科医や技師にとっての腕の見せどころであり、特別な考慮を必要とする。・・・・」と記述され、インプラントを照射野からはずして撮影するように記載されている。』


ただ、これは過去の見解であり、現在は乳がん検診や豊胸手術への考えは深まっており、多くの人に乳がん検診を受けて欲しいとしています。

豊胸手術をしている場合でも、気にせずに検診を受けましょう!

マンモグラフィーだけでは不十分な可能性もある

とはいえ、豊胸手術をしている場合、マンモグラフィーでの検診だけでは不十分だという医者もいます。
そもそも、40歳未満でまだ乳腺が発達している場合だと異常が分かりにくいのがマンモグラフィーなので、豊胸している場合にはより精度が落ちてしまうようです。

そのため、超音波検診とマンモグラフィーを併用することを推奨している医師もいます。
マンモグラフィーが乳腺の発達している場合にがんを発見しにくい一方、超音波検診であれば乳腺の発達は関係なくがんを検出できるので、20代や30代にも有用な方法です。

まとめ

豊胸手術には豊胸バッグではなく、脂肪注入やヒアルロン酸注入といった選択肢もあるので、医師とじっくり相談してみるべきでしょう。その際、曖昧な説明をする医師は避けた方が賢明です。

また、乳がんは自分で見つけられる数少ない病気の一つでもあります。
セルフチェックの方法も一度試してみてもいいかもしれません。

気になる方もそうでない方も、一度は乳がん検診を受けてみることをおすすめします!

豊胸バッグ以外の手術を知りたい方は『各豊胸手術法の特徴をチェック』をご覧ください。

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