豊胸はレントゲンに写る?

「豊胸手術を受けようと考えていますが、会社の定期検診でレントゲンを受けなければならないと気づきました。レントゲンを撮る際に同僚たちに豊胸手術がばれてしまうのが怖いです。豊胸の跡はレントゲンに写ったりしますか?」 |
バストのサイズアップのために豊胸手術を考えている方もいると思います。そんな中で、豊胸手術をしたことを周りの人に知られたくないという方は少なくありません。
豊胸手術は様々で、人工乳腺法や脂肪注入法、ヒアルロン酸注入法といった方法から選ぶことになります。
それぞれ体内に挿入する物質が違うので、豊胸後の状態も変わってきます。
よく質問されるのが、レントゲンに写るかどうかということです。また、レントゲンで写されたときに「異常あり」と判断されてしまうのではないか、という疑問です。
人工乳腺法による豊胸の場合はレントゲンに写る!他の方法の場合は?
結論からいうと、豊胸バッグはレントゲンに写ることがあると考えておいたほうがいいでしょう。
バッグの中でも、以前から「写る」と言われているのがシリコンバッグです。
レントゲンは簡単に言うと、エックス線を照射して画像に表す方法です。シリコンバッグなどの硬いものはエックス線を吸収してしまうため、骨などと一緒に白く写ってしまいます。
レントゲンの写真を撮る際に、通常の知識を持っている医師であれば写ったものを豊胸バッグだと認識するので、「異常あり」とはなりませんが、やはり事前に医師に伝えておいた方が親切かもしれません。
レントゲンなどに写らない豊胸バッグもある?
豊胸手術の方法によってレントゲンやCTスキャンやMRI、超音波検診などに写る場合と、そうでない場合があります。
脂肪注入法、ヒアルロン酸注入法は人工乳腺法とどのような違いがあるのでしょうか。
脂肪注入法はレントゲンなどに写る?
脂肪注入法とは、体の他の部位にある脂肪を吸い取り、バストに注入するという方法です。
自分の脂肪を移すため異物が体に入ることが無く、また、破損の心配がないことがメリットです。しかし、バストだけでなく脂肪を吸引した部位にも負担がかかることは否めません。
また、脂肪の組織が死んでしまうこともあります。そうなった場合、死んだ組織は「石灰化」するため、結果的にレントゲンなどに写ることになります。
ヒアルロン酸注入法はレントゲンなどに写る?
ヒアルロン酸注入法は、一度で大きな効果を得ることはできませんが、少しずつ豊胸することに向いています。
注射をするだけなので体にも負担がかからず短時間で施術が終わり、破損の心配もありません。
この方法であれば、レントゲンには写ることはありません。しかし、超音波検診やMRI、CTスキャンなどには写る可能性があります。
エイジングブレスト豊胸法
エイジングブレスト豊胸法とは、過去に一度、人工乳腺法によって豊胸したことがある人向けです。
すでに挿入されている人工乳腺バッグを抜去し、その部分にヒアルロン酸を注入するという手術となっています。
体の中にはヒアルロン酸が残ることになるため、こちらもレントゲンに写ることはありませんが、超音波検診やMRI、CTスキャンには写る可能性があります。
注意したいこと
豊胸手術の跡がレントゲンに写るから嫌だと検査を拒否する方もいるようです。
また、自主的な乳がんの検診などからも足が遠のいてしまうようです。
医師は、プライバシーには踏み込んできません。
いってみれば、患者さんが豊胸手術を受けたかどうかなどはどちらでもよく、体内に何か異常がないかを検査するのが仕事です。
豊胸手術がばれてしまうことを気にして検査に行かないのではなく、自ら「豊胸しています」と事前に打ち明けて検査を受けてくれた方が医師にとってはありがたいかもしれません。
また、医師にはプライバシーの守秘義務があるため、医師や看護師から他の方に伝わることはありませんので安心してください!
乳がんは自身で発見することができる数少ない病気の一つです。セルフチェックという方法が公開されているので、一度試してみてください。